警察官採用試験2次試験(面接・体力テスト)の概要と質問内容について
警察官採用試験2次試験は、1日目は面接、2日目は体力テストというように、2日間にわたって行われる場合が多いようです。
このページでは、そのような面接試験の質問内容や、体力テストの内容等についてご説明してあります。
↓↓↓ 面接は第一印象が大切です。服装にも注意をしましょう!
警察官採用試験の二次試験|主な内容は、面接試験と体力テストです。
都道府県警察で実施される警察官採用試験の内容は各都道府県によって異なりますが、一次試験は筆記試験、二次試験で面接試験が行われています。
この二次試験は、1日目に面接、2日目に体力テストというように、2日間にわたって行われる場合が多いようです。
面接試験の形式、所要時間、内容など
面接試験には、集団面接と個別面接の両者があり、どちらか一方の試験を行うところもあれば、両方の試験を行うところもあります。
面接は2~3人の面接官を相手に、20分程度の長さで行われます。
最初は、挨拶程度の内容から始まって、志望動機などの質問もあります。
なお、公務員試験の傾向としては、教科書通りの受け答えではなく、自分の意見を明確に表現できるようにしておくことが大事です。
そのため、二次試験の直前になって面接対策を始めるのではなく、早い時期から、また日ごろから面接試験を意識し、それなりの訓練やメージ作りをしておきましょう。
警察官採用試験の面接試験で良く質問される内容
以下に、都道府県警察の面接ではどのようなことを聞かれるのか、よく質問されている内容をまとめましたので、ご参考にしてください。↓↓↓
- 面接会場までの道のりを説明してください
- 志望動機はなんですか ?
- 今まで何かスポーツはしていましたか ?
- 不合格となった際にはどうしますか?
- 自分をアピールしてください
- どんな警察官になりたいですか?
- 今までどのようなアルバイトをしたことがありますか?
- 警察官についてどのようなイメージを持っていますか?
- 警察官の犯罪についてどのような考えを持っていますか?
など、このような点がよく質問される内容です。
面接試験の質問には意図があります!
夫々の質問には意図があります。面接会場までの道のりを説明するというのは、警察官が交番勤務となって道を聞かれた際に、的確に答えられるかどうかを試されているわけです。
また、何か事件があったとき、状況説明をしたり、調書にその状況を的確に記載することができるかどうか、その適性を見い出そうというものです。
なお、志望動機や自己アピールなどは、面接試験の全般で聞かれる内容です。
また、スポーツについて聞かれるのは、日常的に、警察官に必要な体力を鍛えているかどうか確認するためだと思われます。
面接試験では、自分らしい回答を明確に表現することが大切です
大切なのは、どのような質問に対しても、自分らしい回答を明確に表現することが大切です。
すべての質問に対して、完璧な回答を求めているのではなく、警察官となる適性を判断しようとしているのですから、解答をする態度も含めて他の志望者とは一味違う好印象の回答ができれば、面接で合格点を付けられる可能性も高くなります。
ただ、警察官の面接試験で、何かを批判したり、政治的な事を述べたり、宗教的な面に触れるというのはあまり良くないとされています。
さらに、他の質問としては、
- 警察学校にはついてこれますか?
- 1500mをどれくらいで走れますか?
- 運転免許は持っていますか?
- 過去に、怪我や病歴はありますか?
- 普段、日常的に運動はしていますか?
これは警察官として、体力面で資質があるかどうかを問うものです。
運転免許は持っていますか?
また、資格の有無についても聞かれます。
警察官に運転免許は必須ですから、できれば運転免許をもっている、または取る予定があるというアピールは大切です。病歴については、警察官としてふさわしくない病歴があると不利になります。
- どの課で働きたいですか?
- どうしてその課で働きたいのですか?
- 実際、犯罪者が来たらあなたはどうしますか?
どの課で働きたいかという質問も、どれだけ警察官になりたいのか、その真剣度を聞かれている内容ですので、警察庁や警察署の組織構造を記憶しておき、どんな業務があるのか、具体的にどんな業務を希望するのかを把握しておくのが理想です。
ただし、面接の段階であまりに専門的な知識を知っておく必要なありません。
犯罪者が来たらどうしますか、という質問は、現実的な対処法やそのセンスに対する適性をテストするもので、プロとなる適性を調査するものですから、常識の範囲内で、客観性や冷静さ、論理性を身に着けているかどうかが大切です。
この質問に対しても、あまりに専門的な知識で答えると、マイナスになるかもしれません。
- 併願先は?両方受かったらどうしますか?
- 両方落ちたらどうしますか?
警察官採用県は、他の公務員試験との併願を希望する場合も多いため、面接官は、受験者がどれだけ本気で警察官になりたいのかを質問してきます。これは、大きなポイントです。
ただ、適当に答えておこうとか、ごまかして答えておこうといった態度では、当然、見抜かれてしまいます。面接官は、その道のプロです。明かなウソは暴れます。
- 友達と何を話しますか?
- 趣味や特技はなんですか?
- 自己啓発してることはありますか?
- ストレス解消法はなにかありますか?
- ボランティア活動していますか?
このような質問は、受験者の主義や信条、はたまた宗教なども含めて調査するための質問ですから、警察官となるのにふさわしくない回答は避けるようにしましょう。
また、具体的なエピソード等があれば、それを含めて答えるようにしましょう。面接官に対する共感や説得性が変わってきます。
「最後に一言ありますか?」という質問に対しては?
- 最後に一言何かありますか?
「いえ、特にありません」ではダメです。
まず、本日の面接官に臨むことができたお礼を言いましょう。「本日は、ありがとうございました」と言って、警察官になる本気度や、やる気、警察官となる使命感、目標等をアピールしましょう
つまり、「最後に一言ありますか?」という質問は、最後に与えられた自己アピールのチャンスの場だと考えて、気持ちの良い感謝の言葉を述べるとともに、簡潔な言葉で好印象の決意などを述べるようにしましょう。
警察官採用試験 体力テストについて
持久走、俊敏性、握力、腹筋、跳躍力など
体力テストでは、持久走、俊敏性、握力、腹筋、跳躍力などを測定します。
どれか1つでも基準に達していない場合は、不合格となるようです。
運動不足の人は、日ごろから、体力づくりを行う必要があります。例えば、腕立て伏せは20~30回ぐらいはできるようになりましょう。
↓ここまでやらなくても大丈夫だと思いますw
体力試験として、腕立て伏せ、反復横跳び、上体起こし、握力、バーピーテスト、1500m走(急歩)などを行います。
また、体力検査とは別に、身体検査(要件)が男性・女性別にあります。この際に身体基準に適合しているかどうかも確かめられます。
※バーピーテストは、立った姿勢→しゃがんだ姿勢→腕立て伏せの姿勢→しゃがんだ姿勢→立った姿勢を、1、2、3、4の号令に合わせて繰り返し行う運動です。
なお、腕立て伏せに関して、腕立て伏せの試験は試験官の号令に合わせてゆっくり行うため、受験者の感想としては、けっこう大変だったということです。
神奈川県警の体力試験に関するYouTube動画
こちらの動画は、元警察官が、上記の神奈川県警察官採用試験の体力テストの内容を分かりやすく解説した内容となっていますので、ご参考になると思います。
【警察官】体力試験!各種目のやり方!【元警察官が解説】↓↓
鹿児島県警の体力試験に関するYouTube動画
※さらに、こちらに鹿児島県警察官採用試験体力検査の動画が2つ見つかりましたのでご紹介します↓↓
↓こちらの鹿児島県警察官採用試験体力検査の場合、「腕立て伏せ」はかなりきつそうです。男女別に、腕立て伏せの合格ライン回数も発表されています。
鹿児島県警察官採用試験体力検査その1「腕立て屈伸」解説動画
鹿児島県警察官採用試験体力検査その2「上体起こし」解説動画
鹿児島県警察官採用試験体力検査その3「時間往復走」解説動画
体力試験の種目例
(例)神奈川県警
- 項目(実施回数):
- 腕立て伏せ(男性30回、女性25回)、
- 腹筋(男性30回、女性25回)、
- バーピーテスト(男性25回、女性15回)、
- 反復横跳び(20秒間を1回)、
- 握力(左右1回ずつ)
(例)福岡県警
- 項目(実施回数):
- 腕立て伏せ(男性30回以上、女性15回以上)、
- 腹筋(男性30秒で25回以上、女性30秒で15回以上)、
- 反復横跳び(男性20秒で50回以上、女性20秒で40回以上)、
- 立ち幅跳び(男性225cm以上、女性165cm以上)、
- 握力(男性左右平均45kg以上、女性左右平均25kg以上)、
- 長座体前屈(45㎝以上)、20mシャトルラン(男性65回以上、女性35回以上)
香川県で発表!「警察官体力検査の種目ごとの得点基準」
香川県職員採用案内の公式サイトにこのようなページが設けられていました。
その内容はこちらです↓↓↓
男性の場合
点数 種目 | 0 | 10 | 20 | 30 | 40 |
---|---|---|---|---|---|
反復横とび | 41回以下 | 42~47回 | 48~53回 | 54~59回 | 60回以上 |
20mシャトルラン | 31回以下 | 32~52回 | 53~73回 | 74~94回 | 95回以上 |
握力 | 35kg以下 | 36~42kg | 43~49kg | 50~55kg | 56kg以上 |
腕立てふせ | 14回以下 | 15~24回 | 25~33回 | 34~41回 | 42回以上 |
上体おこし | 17回以下 | 18~21回 | 22~25回 | 26~29回 | 30回以上 |
女性の場合
点数 種目 | 0 | 10 | 20 | 30 | 40 |
---|---|---|---|---|---|
反復横とび | 35回以下 | 36~40回 | 41~46回 | 47~51回 | 52回以上 |
20mシャトルラン | 18回以下 | 19~32回 | 33~46回 | 47~61回 | 62回以上 |
握力 | 19kg以下 | 20~24kg | 25~29kg | 30~34kg | 35kg以上 |
腕立てふせ | 8回以下 | 9~17回 | 18~26回 | 27~35回 | 36回以上 |
上体おこし | 9回以下 | 10~13回 | 14~17回 | 18~21回 | 22回以上 |
さらにこのページには(注)として採点の合否に関することまで記載されていました。
各種目の点数を合計した、200点満点で得点を決定します。
男女とも体力検査の得点が100点に達しない場合は、第1次試験は不合格となります。
「終活情報番組【警察・消防希望必見】体育試験対策」というYouTube動画
下記の動画は、「終活情報番組【警察・消防希望必見】体育試験対策」というタイトルでYouTubeにアップされているものです。
体力試験対策のポイントが説明されているので、たいへん参考になると思います。↓↓
上記では、警察官採用試験の2次試験(人物試験)概要と対策について述べましたが、1次試験等の全般的な説明は、こちらのページにまとめてあります。
警察官採用試験の全体的な攻略方法が分かる内容となっていますので、
ぜひご覧ください。↓↓↓
>> 東京アカデミーの警察官採用試験のまとめ
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