消防士になるための条件 : 女性消防士の身長・体重・握力等の身体的制限
女性消防士を志望していますが、身長制限などが心配です!

消防士採用試験 女性が受験する場合
女性が採用試験を受験する場合、基本的には男性と同じ流れで受験をすることになります。
従って、消防士採用試験を受験する男性と同様に、女性の場合にも受験資格が設けられています。
ただし、この受験資格は、試験を実施する自治体によって異なり、身長制限や体重制限、視力などの規定があります。
女性消防士の身長制限や、その他の制限をまとめました。
女性消防士採用試験の身体的資格
- 身長:女性155cm以上
- 体重:女性45Kg以上
- 胸囲:身長のおよそ半分以上
- 握力:女性30Kg以上
- 聴力:正常
- 肺活量:3000cc以上
- 視力:裸眼視力0.3以上かつ色覚が正常 (左右ともに矯正視力1.0以上)
これらの資格は、自治体によって多少の違いがあるので、希望する自治体の受験資格は調べておきましょう。
例として >> 東京消防庁公務員試験総合ガイド
女性の場合の体力試験
体力試験は、男女一緒に行うところがほとんどで、女性だけ特別に行うということはないとのこと。体力試験は、握力や腹筋、反復横とび、シャトルランなどの基礎的な内容となっています。
従って、抜群の体力があれば採用試験に有利となるでしょうが、大事なことは、消防学校に入校してから体力的についていけるか?そのための体力試験となっています。
消防官採用試験に合格した後は、消防学校に入校し、約半年間、消防活動に必要な知識や体力を身に付けます。このとき、訓練は男女とも同じ内容で行われます。女性だから、訓練を甘くしてくれるということはありませんので、女性にとってかなり厳しい訓練を経ることになります。しかし、厳しい訓練を乗り越えない限り、一人前の消防士になることはできませんので、ここが頑張りどころです。
※ こちらに男性・女性全般の消防士に関する年齢制限や身長制限について詳細にまとめてあります
>>消防士になるには
採用試験の時など、どのような髪型で試験に臨めばよいのでしょうか?
髪型については、Yahoo!知恵袋などにも、複数の質問と回答がありましたので抜粋します。
<質問>
今年、消防の採用試験を受ける予定です。
女性なのですが、面接の時の髪型はどのような感じだと印象がいいでしょうか?
おでこや眉毛は見えた方がいいと思うので、前髪を眉毛より1〜2cm程度上まで切るか、伸ばして流すかで迷っています。
襟足は普段から刈り上げているので刈り上げでいいかなと思っています。髪色はもちろんですが黒です。
また、画像のようにアップバングにするのはやめた方がいいですか?男らしい髪型ではなく、短くても女性らしさは保っていた方がいいのでしょうか?
回答いただけると幸いです。
<回答>
襟足を刈り上げにされているなら、前髪をアップバングにされて問題ないと思いますよ。 清潔感のある髪型であれば、男性らしさ、女性らしさに囚われずに個性を大切にされるべきだと思います。
ヤフー知恵袋
<質問>
消防士の髪型制限はあるんですか?女性消防士も短髪にしてるんですか?
<回答>
基本は男女共に『公務員らしい髪型』です。
ヤフー知恵袋
その上消防ですと、空気呼吸器の面体(マスク)の装着に邪魔になる等の理由から『短髪』が推奨されています。
『内部規定(規則)』などで明文化している自治体もあります。
女性の場合は『眉毛や襟にかからない程度』又は『(長い場合)後ろで束ねる』と言う場合が多いと思います。
カラーに関してはある程度は大丈夫なトコが多いです。派手でなければ。
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消防士と消防官の違いとは?
消防士と消防官、どちらの言葉も日常的に聞いたり使ったりしますが、その違いってなに?と聞かれると、正確に答えることができる人は少ないと思います。
そこで、この機会に、その違いを知っておきましょう。
消防士
消防署には、現場に急行して消火活動を行う人、署内で指示を出す人、全体の指揮を取る人など、さまざまな役割の人が働いています。そのような人を総称的に「消防吏員(しょうぼうりいん)」と呼ぶことが消防組織法で定められています。
消防士とは、このような「消防吏員」における下位の階級を意味するもので、具体的には、各自治体の消防署に所属する消防隊員をいいます。
世間では、消防組織で働く人を総称して「消防士」と呼ぶことが多いのですが、これは、警察官でいえば「巡査」に当たる呼び方になります。
※ なお、ネットで検索すると、「消防士」は、「消防官」の3倍ほどの月間検索数があります。ですので、一般的には、まだまだ「消防士」と称する人が多いと分かります。
下記の画像は、総務省消防庁の「女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト」から部分的に抜粋したものです↓↓↓ 総務省消防庁のポスターには、「消防士」と書かれています。
ただし、総務省消防庁のサイトでは「女性消防吏員」と称しています。
>>例えば、総務省消防庁「女性消防吏員の活躍推進」のページ↓

消防官
法律上には消防官という呼び名は存在しませんが、消防組織で働く人を総称的に消防官と呼ぶようです。
「消防官」は消防士の俗称であり、警察官に対応する形で、消防士を消防官と呼び始めたといわれています。
ただし、たとえば、東京消防庁では、採用試験について「消防官採用試験」と称しており、最近では、公的な場で「消防官」と称することも多くなっています。
ですので、東京消防庁の面接試験などでは、「消防官」という語で受け答えするのが無難かもしれません。
※ 東京消防庁のサイトでは、「消防官」と称しています↓↓↓

女性の消防士採用試験について知っておくべきことは?
消防士と聞くと、どうしても男性の集団のようなイメージがありますが、最近では女性消防士も少しずつ増えています。
また、消防庁の方針として、消防職員に占める女性の割合を増加させる傾向にありますので、今後はさらに女性の消防士が増えることが見込まれています。
例えば、日本経済新聞にはつぎのような記事が載せられていました。
(2015年7月30日の日本経済新聞の記事)
総務省消防庁は30日までに、全国の消防職員に占める女性の割合を、現在の2.4%から2026年4月までに5%に引き上げる数値目標を初めて定め、各市町村の消防本部に女性職員の増員などを要請した。警察官の8.1%、自衛官の5.7%より低い現状を改善し、女性活用を進める。
消防庁の調査によると、4月1日時点で全国の女性消防職員は3875人。女性がゼロの本部は38%の288に上り、うち19は「女性は採用しない方針」と回答するなど、女性増員に消極的な本部もあった。
このため、消防庁は、各市町村の消防本部は毎年の女性採用数を2~2.5倍に増やし10年間で比率を倍増させるとともに、300人規模の本部は現在の比率にかかわらず5%に引き上げるよう要請。女性がゼロの本部は早期の解消と、可能な限り2人以上の採用を求めた。
女性用の浴室やトイレ、仮眠室など当直勤務のための施設の整備を進める。受験資格に身長や体重などの身体的条件がある場合は、妥当かどうかを見直すべきだとしている。
消防庁は「体力勝負と思われがちだが、防災指導や指令など女性が活躍できる仕事もたくさんあるので、ぜひ応募してほしい」としている。
このように、女性の消防士を増加させることの意義は、次のような趣旨によるものです。総務省消防庁の報道資料に「増やそう女性消防吏員」という記事があります。
※ 詳細を知りたい方はこちらに>> 増やそう女性消防吏員 – 総務省消防庁

女性消防吏員を増加させることの意義
上記の総務省消防庁の報道資料「増やそう女性消防吏員」の内容をまとめると次のような趣旨となります。
従来から消防は男性の職場であり、消防の現場では鍛え抜かれた体力、技術によって命がけで活動する必要がある。このため、消防の職務では、男性が圧倒的多数を占める現状は全く問題ではない、というのがこれまでの多くの消防本部の考え方であったようです。
しかし、消防の業務は消防現場で消火活動にあたることだけではなく、防災力の低下が懸念される中、多様化・大規模化する災害に的確に対応するためにはこれまで以上に地域防災力を発揮していかなければなりません。
よって、この地域防災力が発揮される地域社会では女性の活動が半分を占めており、より多くの女性が参画、活躍することで、消防・防災体制の向上に寄与することが期待されている、というものです。
女性消防士の職務内容の現状と将来?
女性の場合、男性とは身体的に異なるため、消火活動や救助活動の第一線で働く女性消防士の数はまだまだ多くありません。
そのため、消防署内の予防部で避難訓練の指導をしたり、防災の広報活動に携わったりと、デスクワークに就くケースがやはり圧倒的に多く見られるようです。
しかし、もちろん現場に出動する女性消防士もいます。本人の熱意や体力、努力次第でデスクワーク以外の業務に携わることは十分に可能です。
参考 >> 消防士になるには?受験資格・年齢制限・おすすめ予備校.etc
長野県のポスターの下部を抜粋↓↓↓ >> 長野県 消防課照会

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