警察官試験(高卒程度・大卒程度)の概要・対策方法について

地方公務員 警察官(高卒程度)の試験概要について
【受験資格】
警察官採用試験は、17歳から30歳くらいまで受験できます。
その条件は、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種によって異なります。
- Ⅰ種(大学卒業程度):受験の際に21歳以上
- Ⅱ種(短大卒業程度):受験の際に19歳以上
- Ⅲ種(高校卒業程度):受験の際に17歳以上
なお、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種ともに、上限は30歳未満です。
なお、年齢制限や学歴等に関するもので、これは各都道府県によって異なりますので下記の要領でお調べください。
例えば、警視庁の場合は>>警視庁採用サイト
また、各県の警察官採用試験の場合は、例えば「○○県警察官採用試験」等で検索すると、わかります。
【受験受付期間 試験日 発表日】
各都道府県によって異なりますが、おおむね、1次試験は5月~9月、2次試験は6月~10月に実施されます。
ただし、各都道府県によって異なりますので、ご確認をお願いします。
例えば、ネットの検索窓に「○○県 警察官 試験日程」等と入力すれば、検索結果の第1ページ目にたくさん出てきます。
【合格から採用まで】
警察官採用試験の最終合格者は、各都道府県の採用候補者名簿に記載され、欠員状況を考慮の上採用されます。
警察官に採用されると、一定期間警察学校に入校し、全寮制のもと警察官として必要な知識・技能を修得することになります。
【警察学校(警視庁の場合)】
警察官採用試験に合格すると警察官採用候補者名簿に登載され、原則として4月1日以降、順次採用されます。
採用後は、全寮制の警察学校で警察官としての第一歩が始まります。
警察学校で、10ヵ月間(または6ヵ月間)、警視庁警察官にふさわしい知識と技術、体力や気力、人格形成に及ぶまで教育・訓練を受けることになります。

【女性警察官試験】
女性警察官の採用試験は、全道府県と警視庁で必ず実施されるわけではなく、毎年実施するところ、不定期に実施するところに分かれています。ですので、各都道府県の警察署にネット等で調べる必要があります。
例えば、こちらは警視庁採用サイトの「活躍する女性警察官・職員たち」のページで、その左サイドの上部には「資料請求」のバナーもあります。>>こちら
地方公務員 警察官(高卒程度)の試験対策について
【第一次試験・第二次試験】
各都道府県ごとに、教養試験、作文試験、適性(性格)検査、面接試験、身体検査、体力検査等が実施されます。
教養試験は第一次試験として実施されます。
【傾向と対策】
教養試験
各都道府県によって異なりますが、50題120分とするところが多くなっています。
例えば、愛知県警察官の場合、一般知識分野25題、一般知能分野25題

適性検査
警察官試験で行われる適性検査は、国家一般職(高卒者)などで行われる試験とは異なり、性格検査がほとんどです。
性格検査は、クレペリン検査(数字の足し算)、YG検査(YesかNo、どちらでもない、で答える)がほとんどです。
警視庁では、クレペリンとPPI(6題ぐらいの短文質問に対し3行ぐらいで回答)を課しています。
なお、クレペリン検査は多くの公務員試験で使われており、単純な計算問題によって、情報処理能力等が分かります。
例)下記のように、ランダムに並べられた一桁の数字の隣同士を足して、合計値の下一桁を、その間に記入していきます。
5 8 7 4 2 9 6 5 3 1
3 5 1 6 1 5 1 8 4(→解答)
これで、その人の情報処理速度がテストされ、仕事等の迅速性が判定されます。
漢字試験
警視庁などでは、漢字の読み書き試験を行っています。
警視庁の場合は、読み・書きを30題ずつ60題、合計20分で実施され、合格基準は約50%と推測されています。
合格者の情報によると、漢字検定2級程度の問題集を1冊勉強しておけば良い、とのことです。
教材として「警察官採用試験 漢字力7日間トレーニング」が有名です。この本は、Amazonの通販で中古本なら300円ぐらいから販売されています。
面接試験
警察官試験では面接試験で不合格になる人の割合が高く、そこから判断すると警察官試験では人物の優良性等が重視されていると言えます。
面接試験は、だいたい1対3の個別面接で行われます。
面接試験の質問内容は「どうして警察官になりたいのか」という志望動機が中心です。
その他の質問としては、「友人について」「休日の過ごし方」「クラブ活動」「高校時代」「家族のこと」「自分の性格」「趣味・スポーツ」など、多岐にわたっています。
>> 警察官採用試験の面接試験で何を聞かれるか?具体的に知りたい!
作文試験(論文試験)
【作文試験(論文試験)の課題例】
「人のために役に立ったこと」
「私の警察官像」
「人の暮らし方について」
「最近のニュースについて」
「ルールとマナーについて私達が考えること」
「社会人として大切なこと」
「青年、自覚、責任の3文字を使って」
「交通事故防止について」
「私の趣味」
「私が警察官を職業として選んだ理由」
※作文試験(論文試験)は、制限時間60分~90分、字数600字~1000字程度で実施されています。
身体検査・体力検査
身体検査は2回に分けて行われ、第1回は身体基準に適合しているかどうか、第2回は医師による精密検査がほとんどです。
体力検査は、四肢関節等諸機能が正常であるかどうかを見るものと、筋力・瞬発力などを見るものとがあります。
体力試験として、腕立て伏せ、反復横跳び、上体起こし、握力、バーピーテスト、1500m走(急歩)などを行います。
なお、合格者の情報によると、腕立て伏せは20回できるかどうかが合格基準のようですが、試験官の号令に合わせてゆっくり行うため、けっこう大変だということです。
また、体力検査とは別に、身体検査(要件)が男性・女性別にあります。この際、身体基準に適合しているかどうか検査されます。
身体基準
警視庁では以下の通りです。
【身長】男子:おおむね160cm以上、女子:おおむね154cm以上
【体重】男子:おおむね48kg以上、女子:おおむね45kg以上
【視力】裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上
【色覚/聴力】警察官としての職務執行に支障がないこと
【疾患】警察官としての職務執行に支障がないこと
【その他身体の運動機能】警察官としての職務執行に支障がないこと
以上、地方公務員 警察官(高卒程度)の採用試験に関する記事でした。

地方公務員 警察官(大卒程度)の試験概要について
【受験資格】
各都道府県によって異なります。正確に知るために、ネットで次の要領でお調べください。
例えば、警視庁の場合は >> 警視庁採用サイト
また、各県の警察官採用試験の場合は、例えば「○○県警察官採用試験」等で検索すると、色々と出ます。
【受験受付期間 試験日 発表日】
各都道府県によって異なります。おおむね、1次試験は5月~9月、2次試験は6月~10月に実施されます。
ただし、各都道府県によって異なるため、ネット等でご確認してください。
例えば、ネットの検索窓に「○○県 警察官 試験日程」等と入力すれば、第1ページ目にたくさん出てきます。
【合格から採用まで】
最終合格者は、各都道府県が作成する採用候補者名簿に記載され、欠員状況を考慮の上、採用されます。採用されると、一定期間警察学校に入校し、全寮制の生活を送りながら、警察官として必要な知識や技能を修得することになっています。
【警察学校(警視庁の場合)】
合格すると警察官採用候補者名簿に登載されます。その中から原則として4月1日以降、順次採用され、採用後は、警察学校で警察官としての第一歩が始まります。
そして、警察学校での10ヵ月間(あるいは6ヵ月間)、警視庁警察官にふさわしい知識と技術、さらに体力・気力や人格形成に及ぶまで教育・訓練を受けることになります。

【女性警察官試験】
女性警察官の採用試験は、全道府県と警視庁で必ず実施されるわけではなく、毎年実施するところと、不定期に実施するところに分かれています。ですので、各都道府県の警察署にネット等で調べる必要があります。
例えば、こちらは警視庁採用サイトの「活躍する女性警察官・職員たち」のページで、その左サイドの上部には「資料請求」のバナーもあります。>>こちら
なお、警視庁が発表している女性警察官採用試験の合格倍率は、次の通りです。
平成26年度 警視庁発表
Ⅰ類採用試験(大卒程度)…6.5倍
Ⅱ類採用試験(短大卒程度)…4.6倍
Ⅲ類採用試験(高卒程度)…4.0倍
▼ 警察官(大卒程度)の試験対策
地方公務員 警察官(大卒程度)の試験対策について
【第一次試験・第二次試験】
教養試験、作文試験、適性(性格)検査、面接試験、身体検査、体力検査、などが実施されます。教養試験は第一次試験として実施されますが、あとは各都道府県ごとに構成は若干異なります。
【傾向と対策】
教養試験
1次試験科目には公務員試験の必須科目である「教養科目(一般知能・一般知識)」のみが出題されます(若干の法律科目が出題される自治体もあります)。
出題レベルは国家公務員や地方上級などよりも比較的易しめなので、高卒程度の基礎的な学習を疎かにしない事が求められます。
警視庁の場合、5肢択一式50問を2時間で行います。
[例]警視庁Ⅰ類1回目(平成26年度データ)

適性検査
クレペリン検査と性格検査を行うことが多いです。また、そのほかにもバウムテストやロールシャッハテストを行う場合もあります。
※ロールシャッハ・テスト:左右対称のインクのシミから被験者が想像したものから人格を分析する。
バウムテスト(ツリーテスト):木を描かせ構図や木の様子(実や葉の有無、枝や根の形など)から心理を判断する。(Wikipediaから抜粋)
なお、クレペリン検査は多くの公務員試験で使われており、単純な計算問題によって、情報処理能力等を判定する検査です。
例)下記のように、ランダムに並べられた一桁の数字の隣同士を足して、合計値の下一桁を、その間に記入していきます。
5 8 7 4 2 9 6 5 3 1
3 5 1 6 1 5 1 8 4(→解答)
これで、その人の情報処理速度がテストされ、仕事等の迅速性が判定されます。
面接試験
「長所と短所を述べよ」のような受験者について問う一般的な質問のほかに、「行政と警察の違いは何か」のように警察官を目指す具体的な理由を問われます。
また、「24時間警察官として休みの日にも休めないことについてどう思うか」「交通取締りに対し県民から厳しい言葉をかけられるかもしれないが、どう思うか」といった警察官という職業に関連した専門的な質問もされるため、十分に対策を練る必要があります。
>> 警察官採用試験の面接試験で何を聞かれるか?具体的に知りたい!
作文試験(論文試験)
【作文試験(論文試験)の課題例】
「あなたが考える警察の役割と警察官像とはどのようなもので、それを実現するためにはどうすればよいか述べよ」
「あなたが失敗した経験から学んだことを具体的に述べ、その経験を警察官の仕事にどのように活かしていきたいかを述べよ」
「警察官に必要な「やさしさ」とは何か述べよ」
「警察官として必要な倫理観についてあなたの考えを述べよ」
「自然災害発生時における警察官の役割についてあなたの考えるところを述べよ」
身体検査・体力検査
体力試験として、腕立て伏せ、反復横跳び、上体起こし、握力、バーピーテスト、1500m走(急歩)などを行います。
なお、腕立て伏せに関しては、合格者の情報によると、20回できるかどうかが合格基準のようですが、試験官の号令に合わせてゆっくり行うため、(受験者の感想としては)けっこう大変だったということです。
また、体力検査とは別に、身体検査(要件)が男性・女性別にあります。この際に身体基準に適合しているかどうかも確かめられます。

身体基準
警視庁の身体基準は、以下の通りです。
【身長】男子:おおむね160cm以上、女子:おおむね154cm以上
【体重】男子:おおむね48kg以上、女子:おおむね45kg以上
【視力】裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること
【色覚/聴力】警察官としての職務執行に支障がないこと
【疾患】警察官としての職務執行に支障がないこと
【その他身体の運動機能】警察官としての職務執行に支障がないこと
以上、地方公務員 消防官(大卒程度)の採用試験に関する記事でした。

警察官試験対策に東京アカデミーが選ばれる3つの理由
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東京アカデミーの面接試験対策について
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面接試験は、ポイントを知って練習を重ねるということが大事です。しかし、独学では、本番さながらの練習をすることは困難です。
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東京アカデミーに資料請求する必要があります!
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警察官採用試験一次試験として論文試験の対策について
論文試験といっても、警察官採用試験の論文は、高度な理論が求められているものではなく、基本的な作文能力と、論文の内容に表れる警察官としての資質や姿勢、考え方等が問われる内容となります。
実際、論文試験にどのような内容が出題されているか検討してみましょう。
多くの警察官採用試験では、下記のように、「警察官に求められるもの」について論じる内容が多く出題されています。
- 例1:「あなたが警察官としてどのように国民に奉仕していくかについて述べなさい」(警視庁)
- 例2:「自分の長所を警察官の仕事の中でどのように生かすか」(神奈川県警)
- 例3:「県民が求めている警察官について」(千葉県警)
従って、自分がどのような警察官を目すのかについて、公然と認められる思考で(危険な思想を表明しないことです)、きちんと表現することがポイントです。
具体的には、論文の前半では、出題された課題について具体な解答を記述し、後半では、「自分自身がこのような警察官となるべく努力します」というように、自分自身の警察官としての姿勢を表明する内容で締めくくるようにします。
結局、警察官採用試験の論文は、基本的な作文能力が確認でき、警察官として認められる思想や考え方、常識や姿勢等が表現されているかどうかについて表現されていることが大切です。
警察官採用試験における論文の書き方
論文の書き方の基本に沿って記述するようにします。
論文の書き方の基本として、まず大切なことは文書の構成です。
一般的な論述の構成として、「起・承・転・結」がありますが、必ずしもこれに限定される必要はありません。他に、「始め、中、終わり」という構成もあります。「序論、本論、結論」という構成もあります。
なお、「起・承・転・結」という文章構成は、小説的な内容に向いている書き方で、どんでん返しのような緊迫した論調を表現することが可能となります。
一番肝心なことは、自分で書きやすい文章構成をマスターしていることです。ですので、論文に書きなれていない場合、単純に3段階の構成にして、各段落で何を書けばよいのかについて、十分に理解しておくことが大切です。
論述の基本パターンとして、3段構成で書くと書きやすいです。
その3段構成とは、
- 第1段)出題内容に対して自分はどう考えるのかについて、簡潔に記述します。
- 第2段)第1段のように考える根拠や理由について、具体的に経験したことや調べたこと、見聞きしたこと等を記述します。
- 第3段)最後は、警察官になったときの将来の決意や希望について記述します。具体的には、自分がどのような警察官になりたいのかについて、第1段の内容をさらに具体的に発展させた内容となります。
警察官採用試験における論文の書き方のまとめ
一番大事なのは、試験官が論文を見て、「この人は警察官として採用しても大丈夫」と思わせることが大事です。
警察官採用試験の論文は、受験者に警察官としての適性があるかどうかを判断する試験ですから、そのための試験であるという本質をしっかりと理解しておきましょう。
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