消防官試験(高卒程度・大卒程度)の概要・対策方法について

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消防官試験(高卒程度・大卒程度)の概要・対策方法について

>> 消防士(大卒程度)の試験概要を知りたい方は、ここからジャンプできます

地方公務員 消防士(高卒程度)の試験概要

まず、消防官と消防士の違いについて知っておきましょう。

消防士とは消防官の階級名であり、一番下の階級を指します。その上の階級は消防副士長です。

また、消防官とは、消防署で働く人のことを一般的にさします。法律上の正式呼称は消防吏員。消防官というのは、一般的な呼称です。

東京消防庁でも「消防官募集」と言ったり、採用試験の概要は「消防官採用試験」としています。

なお、wikipediaには、次のように述べられています。>> 消防吏員

消防吏員とは消防本部に勤務する消防職員のうち、消火・救急・救助・査察などの業務を行う者である。「吏員」という言葉が現在では一般になじみがないため、「消防士」が俗称として用いられたり、警察官や自衛官との類推から「消防官」という呼称が当局の公式な文書(例として消防本部の職員募集ポスター)でさえ使用されることもあるが、法律上の正式な身分呼称は消防吏員である。

【受験資格】

消防官試験の受験資格は、主に、年齢制限と学歴資格の2つです。加えて、身体的受験資格がテストされます。

具体的な受験資格と年齢制限は自治体によって異なりますが、高校3年生で17歳以上である場合、高校の在学中に各自治体が実施する採用試験を受験することができます。

身体的受験資格は、身長、体重、握力、胸囲、聴力、肺活量、視力等がテストされます。(※ 具体的な合格基準は、下記に述べてあります。)

なお、小規模な町村などでは、高卒・短卒・大卒を一括して採用試験を実施することもあります。

【受験受付期間・試験日・発表日】

消防官の採用試験は市町村職員試験の1職種区分として実施されるケースがほとんどですので、一般的に、試験日程などは市町村職員と同一となっています。

なお、例として、茨木県かすみがうら市の採用試験案内には、平成27年の試験日・試験場に関して次のように案内されています↓

>> かすみがうら市職員【消防職】採用試験案内

採用の有無は市町村職員の他の職種と同様に欠員状況によりますので、採用状況等については、各市町村の人事課に問い合わせるようにしてください。

【合格から採用まで】

最終合格者は、各市町村が作成する採用候補者名簿に記載され、採用面接などの手続きがとられた後、欠員状況を考慮の上、採用されます。

採用されると全寮制の消防学校に入校し、6~9ヵ月間(採用区分によって異なる)の初任教育を受け、講義・実習や集団生活を通して消防官としての知識・技術・規律を身につけます。そして、消防学校を卒業後、各消防署などに配属されます。

【女性消防官】

最近では、女性の消防官の採用が増加しています。東京消防庁をはじめ、政令指定都市でも半数以上が女性の採用を行っています。

また、政令指定都市以外でも多くの自治体が実施しており、今後その数はますます増えるものと思われます。

<女性消防吏員について>

※総務省消防庁のホームページより抜粋 

消防本部における女性消防吏員は、昭和44年に初めて採用されました。当時は、家庭の主婦や高齢者、子ども等に対する防火・防災教育等の予防業務(毎日勤務)が主な活躍の場でした。
以降、女性消防吏員数は年々少しずつ増加し、担当業務についても、平成6年の女子労働規準規則(現・女性労働規準規則)の一部改正により、女性消防吏員に係る深夜業の規制が解除され、予防業務の他に交替制勤務、すなわち、指令管制、 救急隊、消防隊などの業務も可能となり、活躍の場が広がりました。
平成27年4月1日現在、消防吏員全体に占める女性の割合は約2.4%と、まだまだ少ない状況 ですが、住民サービスの向上などの観点から、更なる活躍が期待されており、女性消防吏員の活躍を推進していきます。

<横浜市消防局緑消防署担当課長 緑川 郁さんのご紹介>

女性消防士にはこんなに活躍されている人もいます!

横浜市消防局緑消防署担当課長の緑川郁(みどりかわ・いく)さんのご紹介。

※ 下記は、こちらから要約しました。>>詳しくはこちらに

緑川さんは、大学を卒業した当初、モーグルの選手としてトレーニングに励みながら、登山雑誌の編集アシスタントとして働いていました。取材で山小屋に滞在することも多く、遭難事故が発生した際はレスキュー隊と共に捜索活動にあたることもあったそうです。そこで人命を救う仕事の最前線に触れたことが、消防士を目指すきっかけとなりました。

その後、1999年に24歳で横浜市の消防職員試験に合格。そして、消防学校に入校し、卒業後、保土ケ谷消防署救急隊に配属。それから、消防局の救急課、総務課、総務局の人事組織課、長津田消防出張所の所長など、さまざまなセクションを経て、現在、横浜市消防局緑消防署担当課長として活躍されています。

緑川さんの階級は「消防司令」。災害現場での指揮決定権を持ち、今も有事の際は現場に出て、消火・救助作戦の指揮を取るとのこと。

素晴らしいですね!

地方公務員 消防官(高卒程度)の試験対策

【第一次試験・第二次試験】

一般的に市町村職員の1職種区分として実施されるため、試験構成も市町村職員の他の職種に準じて、教養試験・作文試験・面接試験・適性検査が中心となります。

ただし、消防官の場合、さらに体力検査が行われ、身体基準も設けられている市町村が多いようです。

※体力検査の内容は後述してあります。

【教養試験】

東京消防庁の場合、5肢択一式45問を2時間で行います。

[例]東京消防庁消防官Ⅲ類(平成25年度)

【適性検査】

クレぺリン検査と性格検査を行うところが多いようです。

【消防適性検査】

以下は消防適性検査の一例

消防適性検査は、消防適性A・Bの2 種類があり、A・Bの両方または片方が実施されています。

・消防適性Aは、簡単な質問に対し、好き⇔嫌い、はい⇔いいえで答えるものです。

(質問例)どちらかと言うと積極的だ。人の世話が好きである。(⇒「はい」か「いいえ」かで答える)

・消防適性Bは、3 種類の図形の検査からなり、各30 問をそれぞれ5分程度で答える形式です。

例として、

①立方体を積み重ねた図形があり、その図形に何個の立方体があるかを確かめる。②絵があり、一部の絵に印が付いている。印が付いた絵の共通点を見つけ、選択肢から共通点に該当する適切な絵はどれかを選ぶ。
③丸い円を様々な形に切り離して、選択肢のどの図形を使えば丸い円になるか。といった3 種類の質問をされます。

【面接試験】

「部活動について」「趣味は何か」「休日の過ごし方について」のような一般的な質問のほかに、「消防官に必要なものは何か」「消防官の使命は何か」のような消防官についての知識や専門的な内容についても問われます。

また、「なぜこの地域の消防を志望するのか」といった具体的なことも質問される場合があります。

【作文試験】

<課題例>

  • 「これまでの経験を踏まえて、責任感の重要性について述べよ」
  • 「あなたが今まで最も努力してきたことをあげ、その努力をこれからどのように活かしていくか述べなさい」
  • 「勇気」と題してあなたの考えを述べなさい」
  • 「あなたの目指す理想の消防官像」
  • 「消防活動において大切な「チーム力」を高めるために取り組むべきことについて、あなたの考えを述べなさい」

【身体検査・体力検査】

握力(身体検査で実施される場合もある)・上体起こし(腹筋)・腕立て伏せ・反復横跳び・立ち幅跳び・垂直跳び・20mシャトルラン・バーピーテストなど。

体力検査とは別に、身体検査(要件)が男性・女性別にあります。この際に身体基準に適合しているかどうかも確かめます。

具体的な受験資格・年齢制限は自治体によって異なりますが、参考までに東京都の消防官採用試験では以下のようになっています。

  • 【身長】男子:おおむね160cm以上、女子:おおむね155cm以上
  • 【体重】男子:おおむね50kg以上、女子:おおむね45kg以上
  • 【胸囲】身長のおおむね2分の1以上
  • 【視力】視力(きょう正視力を含む)が両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上であること。なお、裸眼視力に制限はありません。また、赤色、青色、黄色の色彩の識別ができること。
  • 【聴力】正常であること(オージオメータによる純音聴力検査)
  • 【肺活量】男子:概ね 3,000cc以上、女子:概ね 2,500cc以上

他の例として、かすみがうら市職員【消防職】採用試験案内では、体力検査の欄に「職務遂行上の体力の有無をみることとし、5種目(懸垂、反復横跳び、腕立て伏せ、起き上がり、274.3m疾走)について体力測定を実施します。」と記載されています。

>> かすみがうら市職員【消防職】採用試験案内

以上、地方公務員 消防官(高卒程度)の採用試験に関する記事でした。

地方公務員 消防官(大卒程度)の試験概要

上記の高卒程度と共通している内容も多いので、上覧もお読みください。

※ 特に、女性の方は、女性消防士の記事も参考になると思います。

【受験資格】

消防官試験の受験資格には、年齢制限(同一市町村の事務職より若干低めが多い)と学歴資格、の2つが設けられていることが多いようです。ただし、小規模な町村などでは高卒・短卒・大卒を一括して採用試験を実施することもあります。

【受験受付期間 試験日 発表日】

消防官は東京消防庁以外、行政職の市町村職員試験と同一の日程で実施されることが多く、その場合は同じ市の事務職と消防職を併願することはできません。

ただし、事務職とは別日程で行う消防職試験も少数ですが存在しますので、事前に問い合わせておきましょう。

政令指定都市…6月第4または第5日曜日 その他市町村…7月~10月

【合格から採用まで】

試験に合格すると、採用候補者名簿に記載され、欠員状況を考慮の上、採用されます。採用されると全寮制の消防学校に入校し、数ヵ月間消防官として必要な教育を受けた後、各消防署などに配属されます。

消防業務は市町村単位が原則ですが、東京消防庁のみ都のほぼ全域をカバーしています。

東京消防庁の試験では、Ⅰ・Ⅱ類の試験を受験できます。しかも例年Ⅰ類試験は複数回の試験を実施していますので、例えば5月試験が不合格だとしても8月試験に再挑戦ということも可能です。

地方公務員 消防官(大卒程度)の試験対策

【第一次試験・第二次試験】

教養試験、作文試験、適性(性格)検査、消防適性検査、面接試験、身体検査、体力検査、などが実施されます。試験の構成は市町村ごとに若干異なります。一部、教養試験のほかに専門試験を課す地域もあります。

【教養試験】

1次試験科目は公務員試験の必須科目である「教養科目(一般知能・一般知識)」のみが課されるところが多い傾向にあります。

また、少数ですが、1次試験で教養試験に加え専門試験を課す自治体もあります。その場合は、事務職と同じ問題で、非常に幅広い科目から出題されますので、行政系希望の人と同じ科目・レベルの対策を立てる必要があります。

[例]東京消防庁Ⅰ類(平成26年度)

【適性検査】

クレペリン検査と性格検査を行うところが多いです。

【消防適性検査】

適性検査とは別に消防適性検査を行う場合があります。

以下は消防適性検査の一例

消防適性検査は、消防適性A・Bの2 種類があり、A・Bの両方または片方が実施されます。

・消防適性Aは、簡単な質問に対し、好き⇔嫌い、はい⇔いいえで答えるものです。

・消防適性Bは、3 種類の図形の検査からなり、各30 問をそれぞれ5分程度で答える形式です。

具体例として、

  • ①立方体を積み重ねた図形があり、その図形に何個の立方体があるかを確かめる。
  • ②絵があり、一部の絵に印が付いている。印が付いた絵の共通点を見つけ、選択肢から共通点に該当する適切な絵はどれかを選ぶ。
  • ③丸い円を様々な形に切り離して、選択肢のどの図形を使えば丸い円になるか。

といった3 種類の質問をされます。

【面接試験】

「部活動について」「趣味は何か」「休日の過ごし方について」のような一般的な質問のほかに、「消防官に必要なものは何か」「消防官の使命は何か」のような消防官についての知識や専門的な内容についても問われます。また、「なぜこの地域の消防を志望するのか」といった非常に具体的なことも質問される場合があるので、十分対策を練る必要があります。

【論文試験】

<課題例>

  • 今までの人生で目標にどう取り組み、どのように努力したかを述べよ」
  • 「行政の効率化と住民サービスの両立について」
  • 「社会人としての倫理観について述べた上で、公務員としての倫理観と、今後あなたがどう行動するのかを述べよ」
  • 「社会人としての決意」
  • 「マイナンバー制度のメリットとデメリットについて、あなたの考えを述べよ」

【身体検査・体力検査】

握力(身体検査で実施される場合もあります)・上体起こし(腹筋)・腕立て伏せ・反復横跳び・立ち幅跳び・垂直跳び・20mシャトルラン・バーピーテストなど。

体力検査とは別に、身体検査(要件)が男性・女性別にあります。この際に身体基準に適合しているかどうかも確かめます。

※ご参考に >> 消防官採用試験の概要:体力検査の内容について

東京消防庁では以下の通りです。

  • 【身長】男子:おおむね160cm以上、女子:おおむね155cm以上
  • 【体重】男子:おおむね50kg以上、女子:おおむね45kg以上
  • 【胸囲】身長のおおむね2分の1以上
  • 【視力】視力(きょう正視力を含む)が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること。なお、裸眼視力に制限はなし。また、赤色、青色、黄色の色彩の識別ができること。
  • 【聴力】正常であること(オージオメータによる純音聴力検査)
  • 【肺活量】男子:概ね 3,000cc以上、女子:概ね 2,500cc以上

以上、地方公務員 消防官(大卒程度)の採用試験に関する記事でした。


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東京アカデミーの公務員試験対策講座で消防庁に合格した体験記

Kさん(男性)採用先:東京消防庁
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出身校:産業能率大学

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 勉強の仕方はひとそれぞれだと思いますが、私は1日10時間も勉強するようなことはしていません。ですが、自分で決めたスケジュールは毎日継続してやりました。そのスケジュールさえ終われば後は勉強しませんでした。要はメリハリが大事だと思いますので、自分のペースで頑張ってください。

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